もともと車が好きでした。整備の専門学校に通っていたわけでもありません。ただ、自分の車を少し触ったりするのが楽しくて「いつか仕事にできたら」と、そう思っていたんです。
整備士を志し新卒で入社したきっかけは、高速バスに利用者として乗車したときの体験です。そのときの対応がとても心地よくて「こうやって全国のいろいろな場所へ、お客様を無事に送り届けている会社なんだ」と感じました。毎日、すべての便を安全に走らせることを当たり前に感じてしまっていましたが、その“当たり前”を支えている人がいることに、ふと気づいたんです。自分もその一員になりたい、そう思いました。
整備士としてディーラーで個人のお客様の車を担当する道もあります。でも、自分にとっては“誰か一人の車”ではなく、“たくさんの人の移動を支える一台”に関わる環境のほうが挑戦しがいがあると思ったんです。チームで一台を見ていく。その中で学びながら成長できる場所が、自分には合っていると感じましたね。
“支える側”になりたい、そう思った。
入社時は整備の知識も、ほとんどゼロに近い状態でした。最初は本当に先輩を見てメモを取るだけ。そこから次第に少しずつ触らせてもらう。そんな積み重ねで、できることがどんどん増えていきましたね。
日々の仕事においては、もちろん大変だと思うこともありました。しかし、通勤時などに自分が整備したバスが走っている姿を見ることがあるのですが、その瞬間少し誇らしくなるんです。自分が整備したバスがちゃんと街の中を走っているなと。あの瞬間が間違いなくやりがいにつながっています。